立面図は奥行きを描かない。ここでは奥行きを、影としてだけ描く。 軒の出も、まぐさの厚みも、窓の引っ込みも、壁に落ちた形でしか見えない。 棟は接して並び、接地線だけを共有する。手摺のある家は全室にあり、 無い家は一つも無い——建具の有無は棟の性格で、窓ごとに残るのは開け閉めだけ。 いくつかの棟は一段奥に立つ。後退した壁は小さくならず、 隣の壁の縁が落とす帯だけがそれを言う。 色と表情が変わるのは人の手が届く高さ——店先、日除け、看板、下りた格子——で、 上階の語彙はそのまま、1階だけが騒がしい。
スペースキーで種を振り直す。R で描き直す。左右キーで時刻を送る。